【嵐の反乱】(中年男子の屈折改題)

たとえ明日がこの世の終わりだとしても、私は今日リンゴの木を植えます。

<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

2017.04.16 Sunday

村上春樹氏の『騎士団長殺し』を読みました。

JUGEMテーマ:気になること

 

 

こんにちは。

 

村上春樹氏の最新作『騎士団長殺し』について書いてみようと思います。

 

「(私が)初夏にここに越してきて、ほどなく免色と知り合い、彼と一緒に祠の裏手の穴を暴き、それから騎士団長が姿を現し、やがて秋川まりえと叔母の秋川笙子が私の生活に入り込んできた。そして性的にたっぷり熟した人妻のガールフレンドが私を慰めてくれた。雨田具彦の生き霊だって訪ねてきた。退屈している暇はなかったはずだ。」

 

要するにそういう物語です。

 

正直、読み進めるのには骨が折れました。
その理由の第一は、文体の問題です。
先の要約の文章でお分かりの通り、“一人称”で書かれています。
この文体が実は曲者なのです。

自由自在に過去と現在を行き来するのは良いとして、互いに矛盾するのです。
その上、都合の良いときに物語の情報が追加されるので、ディティールが混乱する。
読んでいるとまるで眩暈を起こしそうな気分にさせられます。

さらに、注意が必要なのは、登場人物たちが皆主人公の視点から解釈されるので知らず知らずの内に物語に引きずり込まれてしまいます。
眩暈の中で、物語との距離の取り方が上手く取れないのです(氏が、本作を何回推敲したのか気になります)。

 

次に、構成の問題。
第二部45まで、物語に何の進行もありません。
その後に控えるクライマックスのために、実にここまで背景、伏線が延々と語られるわけです。
もし本作が連載モノでしたら、読者はここまでついてきてくれるでしょうか?
しかも、再三再四、主人公は酷い目にあったと仄めかす、そして村上ブランド。
ちょっとずるい気がします。

 

以上二点より、些か閉口しました。
尤も、本作のクライマックスは一人称でしか語りえないものですから、それを責めても仕方のないことなのですが・・・。
そこへ、氏の趣味の反映なのか、クラッシックの名曲(?)レーベルやジャズのレーベルが並べられるので、知らない人は途方に暮れるばかり。
もう、ついていくのが精一杯。
また、ミネラルウォーターやフレンチの料理やウィスキーという、これまた氏好みの小道具を巡る描写の続出。

 

大体、物語は急ぎ主人公が差し当たって生活の苦労がない設定に持っていきます。
人里離れた別荘地を無料で貸してくれる友人(小田原付近のようです)。
絵画教室という仕事口もその友人からの口利きです。
簡単に辞めることのできる、肖像画家の本業・・・。
これほど浮世離れした境遇を設定することは至難の業でしょう(笑)。
そんな孤独な生活をしていれば、気が変になるのも必定というものです。
まぁ、それも後のクライマックスのための周到な作者の考えによるものなのでしょう、我慢しましょう。

 

かねてから思うことは、氏の小説に登場するSEXの取り扱い。
ここでも、人妻の
ガールフレンドが十分に主人公の飢えを癒してくれています。
お互いに大人、割り切りでのお付き合い。
それはそれで良いのですが、こう執拗に書かれると、これを通じて何を作者は伝えたいのか疑問になります。
何せ、別れを切り出した妻の夢で妻を犯して大量のザーメンを気持ちよく放出する主人公の夢精のシーンまであるのです(これはラストシーンに繋がっていく大切なエピソードなのですが)

 

 

クライマックスは、もう村上ワールド全開、炸裂。
氏が一貫して追求するパラレル・ワールドの世界。
ここは、是非本作を読んで堪能していただく事にしましょう。

 

 

36歳男性の自分を発見するこのトンネルのエピソードはそれなりに読ませます。

そして、主人公と同じ感性をもつ13歳の少女、秋川まりえの冒険もこの時展開されていた!
この描写は、一人称での物語としては無理があり、思った程の驚嘆はありません。
作者は慌ててこれが同時進行であったことに言及を加えてはいますが・・・。

おそらく、主人公を捕まえようとして“二重メタファー”の怪物と、まりえが感じた免色の“気配”にアナロジーを与えたいのでしょうが、あざといです。

 

 

あれほど濃密だった登場人物たちの関係は、このクライマックスをもって急速に色褪せ、それぞれの世界に戻って行ってしまいます。
そこに、主人公の成長(そして、まりえの胸のふくらみ)があったと作者は言いたいのでしょうね、きっと。

 

ところが、ここに雨田具彦を巡る“謎”が放り込まれており、それはナチス・ドイツのオーストリア侵攻と南京事件という大きな物語への言及という形を取るものですから、読者はここに深読みせざるを得なくなる。
しかし、私にはこれは安普請のフィクションであんまり深みを感じません。
少なくとも、作者が血を吐くような苦しみ、煩悶を感じて、是非作品に加えたいとおもった節はありません。
余りに私的な物語に普遍性を加えたいという企てのように思えて、あまり共感しないのです。

 

              *     *     *

 

本作は、良い意味でも悪い意味でも、村上春樹氏の作品の系譜においてはこれまでの集大成のように思います。
良い意味というのは、氏のお好みのテーマをお好みの小道具、大道具を思う存分使用して書ききったという意味です。
悪い意味とは、相変わらずの浮世離れした設定と結論の出ない神話もどきの物語であるということです。

 

ラストは、地の繋がらない娘<室>と戯れ、肖像画家に戻った平安な日常の描写で終わります。
新しい生命、という救いを氏は書き込みました。

 

 

ただ、忘れてはいけません。
<<
プロローグ>>のシーンです。
顔のない訪問者と交わす約束の履行(“肖像画”)の話し。
苦労して読み通してきた読者は、この訪問者があのメタファーのトンネルで出会った橋渡し人であることを今や知っています。
彼の差し出すペンギンのストラップはまりえの御守でした。
問題は、このシーンは何時のことなのか、ということです

 

さすが村上春樹氏です。
この大きな謎を最初であると同時に、最期に持ってきた。
ハルキストは、また眠れぬ夜を過ごさねばなりません(あるいは、鈴の音に耳を澄ませて)。

 

 

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
宜しければクリックをお願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

 


0
    2017.04.16 Sunday

    一株主として想う−これからの当社。

    JUGEMテーマ:成果主義は失敗か?

     

     

    おはようございます。

     

     

    この1月から当社の動きが激しくなっています。
    まず、デジタルネイレージの全店導入のリリース。
    現在の社長になられてからおそらく初めての積極策(?)でした。
    このままジリ貧ではいけないとようやく気がついたのか、と思いました。
    その後は、当社MD主導のTVのサンドウィッチのグループでの発売。
    正に矢継ぎ早の政策発表でした。

     

    すると、今度は社長交代のリリースが出てきました。
    新卒生え抜きサラブレット社長の誕生です(現社長の会長就任は解せないですが・・・)。

     

    そうした中で2016年度の決算発表。

     

     

    増収減益でした。
    それも大幅な減益・・・。
    はっきり言えば、当社のビジネスモデルは行き詰まっています(もう、何年も前から書いていますが)。
    とにかく、利益が出る体質に転換していません!


    この発表は投資家向けですから、店舗、FCさんの悲鳴が聞こえてきそうです。

     

    その原因はズバリ低日販です。
    FFは健闘して5万円代をキープしています。私の頃は3万円代の壁が越えられなかったのですからこれは立派な成果ですが、売り場の商品が売れていない。売り場だけですと、35万円代です。もうこれは採算ラインを割っていると言っても過言ではないでしょう。

    もちろん、当社の経営陣もそのことは気づいています。
    打ち出された政策が店舗の大型化。

     


    在庫はオーナーさんのオープンアカウントの増大を意味します。
    上手く行くでしょうか? 説得できるでしょうか?

     

    そして、そして、今や1店開けて1店閉めている当社の出店ですが、2017年度はたった10店の増店の計画と言う。
    これでは店舗開発の社員のモラールの低下が心配です。
    さらに、直営店のシフト応援に駆り出されて休み返上のSVの疲弊を加味すると、ますます暗澹たる1年度になりそうです。

     

     

    さて、親会社のイオンの決算発表を見ると興味深い内容がありました。
    これまで、当社、オリジン東秀、マイバスケット3社をグルーピングして小型店事業としていたのを、SM事業に収斂させるというものです。
    これは、コンビニエンス部門(FC部門)の事実上の解散ではないでしょうか?

     

     

    そこで、先の店舗の大型化が響いてきます。
    もはや、当社が大手3社に対抗する術はありません。
    そこで、当社とまいばすけっとの融合です。
    トラブルの多いFC事業から撤退し、すべて直営化にする。
    ある意味で、採算構造がMSより優れているまいばすけっと方式への転換が図られる。
    そう考えれば出店計画の超弱気もうなずける。
    そして、それが勇気ある撤退でもありましょう。

     

     

    そんなことを予想させる決算発表でした。

     

     

    最後までお読みいただきありがとうございます。
    ブログランキング・にほんブログ村へ
    にほんブログ村

    ◆【お断り】
    当Blog
    は、中年男子(ペンネーム:唯井 遡)の自由な見解を勝手に書かせて頂いております。
    引用に際してはそれなりの注意を払っているつもりですが、限界があります。また、伝聞情報や中年男子の勝手な思い込みも多々あると思います。
    引用元様のご海容を平にお願い申し上げます。
    当Blog
    における中年男子の文章に、不注意な発言・内容があった場合、不適切な発言・内容があった場合、などの時は、コメント欄に遠慮なく書き込みをお願い申し上げます(コメント欄は、原則削除しない方針です。但し、公序良俗に反するものは発見次第削除します。)
    毎日のコメント欄のチェックはお約束できませんが、コメント欄での引用元様のご指摘、ご注意、ご意見を最大限尊重し、お詫び・訂正・削除などの必要な対応を速やかに実施致します。

     

     


    0
      2017.03.12 Sunday

      一株主として−アラーム。

      JUGEMテーマ:成果主義は失敗か?

       

       

      こんにちは。

      これは見落とすわけには参りまぬ・・・。
      大丈夫かぁ〜、ミニスト(゚д゚)

      0
        2017.03.11 Saturday

        M資金の伝説(後編 志位和夫編)。

        JUGEMテーマ:政治思想

         

         

        こんばんは。

         

        『サンデー毎日』2/19号に掲載された、「日本再建の秘策あり! 志位和夫×小沢一郎」の記事を2回に渡って考えてみたいと思います。
        今回はその後編、志位和夫編です。

         

        本対談の冒頭から息せき切っての日本共産党節炸裂。

         

        志位:欧米で起きている動きの共通点は、多国籍企業の利益を優先するグローバル資本主
        義、新自由主義による格差を貧困が、先進国においても極めて深刻になったというこ
        とだ。その矛盾が二つの形で噴き出している。一つは、トランプ氏の勝利に象徴され
        る右翼排外主義の台頭だ。もう一つは、サンダース氏の大健闘に象徴される、社会変
        革を目指す前向きな動きだ。・・・(以下、割愛)。

         

        聞き飽きた資本主義の矛盾論の焼き直し。
        彼(彼女)らは何時だってこの二元論でしか社会を見ない。
        オバマを大統領にしたのもアメリカなら、トランプを大統領にしたのもアメリカです。
        そして、多国籍企業のTOPに君臨し法外な報酬を得ているのもアメリカ国籍を有する人ではないのか?

        自分たちの“仮説”に適合するように事実を都合よく切り取ることはやめていただきたい。

        まぁしかし、彼(彼女)らのこの論法は昨日今日に始まったことではない。
        黙って拝聴しましょう。


        ここで私が取り上げたのはそんなことのためではない。
        しきりに秋波を送る熱烈な「野党共闘」を本気で考えているのか、です。

         

        記者は当然、それについて突っ込む。
        答えていう―――、

         

        志位:安保法制=戦争法の強行採決を機に、日本の政治の危機的現状、国民の思いを考えて、従来の党の方針を変えなくちゃならないと考えた。やると決めたからにはとことんやろうと思っている。中途半端にするつもりはない。

        三つ大事な課題がある。
        一つは、共通公約・共通政策を、国民から見て、野党に任せてみようという魅力ある豊かな内容にしていく(以下、
         略)。
        二つ目は、相互推薦・相互支援の実現だ。一方的な選挙協力はない。相互に推薦、支援するという相互主義でやらなけれ
        ば勝利できない。
        三つ目は、政権問題で前向きな合意だ。安倍政権を倒そうするからには、それに変わる政権構想を野党が示す必要があ
        る。

        野党全体で一致がない。だから、それは選挙協力の協議の条件にはしない。競技の中で合意を追求する。ただ、この三つで前向きな一致ができ本格共闘になったら、僕は衆院選に勝てると思う。

         

        先に日本共産党の2004年版の綱令を読むだときに、お決まりの「党が、党が」の連呼が消えたことを指摘しました。
        志位委員長はそれを”踏襲”して、「我が党」とは言わず、日本共産党委員長志位和夫として発言しているかのようです。
        これは極めて異例のことであり、本気度を感じさせる迫力を感じはします。
        尤も、現場の日本共産党員らはこの発言をどう感じているのかは皆目見当がつきませんが。

         

        およそ70年の長きに渡って頑なに共産主義を標榜してきたかの党にしては並々ならぬ覚悟が窺えるのですが、その発端は新安保法制であったと。そして、そこで国民の思い考えたと・・・。
        それでは、それ以前は国民の思いを考えていなかったのか、と聴こえます。
        そうだとしても、そのことでこれほどまでにガラリと方針を変えたということは多いに疑問です。

         

         

        以下は些か穿った見方です・・・。
        いわゆる日本の右傾化は、民主党政権時に鬱勃として発酵し、安倍首相誕生で一気爆発しました。
        当時は左派に対して「息を吐くように嘘をつく」と散々面罵するネトウヨたちが猖獗した時代でした。
        そういう時代の動きの中で、安倍首相による一連の、一言で言うならば憲法改正に向けた政策が実行されていきます。


        こうした動きの一つのピークが新安保法制であったわけですが、これは一方では左派・リベラルの言論を圧迫していく局面でもありました。
        もし、このまま復古調が進展すれば、いずれは日本共産党の存在も揺らぎかねません(彼(彼女)らの主張が間違っているとは書いていません。念のため)。
        極論すれば、“非合法化”です(!)

         

        これは何としても回避しなければならない。
        故に、「野党共闘」という名を借りて他党に抱きつく戦術に出たのではないか、と。

         

        と考えて、志位委員長の大事な三点をもう一度読んでみると、その“前向き”という表現に込められた意図は、議席、あるいは大臣のポストを割り当てろということと読めそうです。
        その約束さえ取り付けられれば、この際、党の基本方針は
        当分引っ込めても良いと(ところで、仮に大臣になってして、天皇からの認証式に出席するのでしょうか)。

         

        志位:安保条約の問題は小沢さんと立場が違う。僕らは国民多数の合意を得て安保条約
        は通告で廃棄。それに代えて日米友好条約を結ぶことを大方針にしている。
        この問題を今の野党共闘に持ち込むつもりはない(以下、略)。

         

                 *     *     *

         

        急いでこのエントリーの結論に行きましょう。

        安倍首相は、当初自らの支持基盤である復古調の保守派に対して靖國参拝で応えました。
        しかし、これに対しアメリカは非常な不快感を示します。
        その後、安倍首相は方針を巧みに変えていきます(オバマ政権だったんですよ)。
        そして、あの70
        年談話で欧米(≒連合国側)の歴史認識を受け入れるという離れ業をこなします。
        安倍首相はアメリカに逆らっていけないことを痛感します。
        ここから先は、アーミテージ第三次レポートに書かれているストーリーをなぞる形でことは進行していくわけです。

         

        そして、ここに新たなに付け加える要素は、その不快感を今上陛下も共有しておられるということです。

         

        マッカーサー・昭和天皇会談、
        その第一回において、昭和天皇は戦後のアメリカの統治方法を大方針として受け入れたのではないか、と考えるのです。
        それは、イコール皇室の安寧の担保としてです。

         

        そうでなければ、安倍首相の右派・民族派への“裏切り”ともとれるその政策変更をあんなにすんなり受けいれるはずがない!

         

                 *     *     *

         

        余りに大胆な読みに読者の皆さんは引いてしまいそうです・・・。

         

         

        最後までお読みいただきましてありがとうございます。
        宜しければクリックをお願いします。

          ブログランキング・にほんブログ村へ
        にほんブログ村


        0
          2017.03.05 Sunday

          M資金の伝説(前編 小沢一郎編)。

          JUGEMテーマ:政治思想

           

          こんばんは。

           

          『サンデー毎日』2/19号に掲載された、「日本再建の秘策あり! 志位和夫×小沢一郎」の記事を2回に渡って考えてみたいと思います。
          今回はその前編、小沢一郎編です。

           

          水と油とも言える日本共産党と小沢一郎氏らの組み合わせ(≒野党共闘)。
          この記事ではまんざら絵空事ではないという風に取り扱われています。

           

          その最大の主張は以下のとおり。
          小沢:「そんなちっぽけなこと(日米の自動車交渉のこと/唯井補足)では収まらない。向
             こう(=アメリカ/唯井補足)はもっと制度的なことを言ってくるだろう。いずれに
             せよ、安倍流のパフォーマンスが通用する相手ではないし、通用させてもらったら
             日本の国益が危うい。僕は極めて深刻だと思う。」
             「僕の知っている限り、安倍さんはその手の交渉に見識のある人物ではない。何と
             か相手の機嫌を取って、うまく日米間をやっている風に見せたい、というパフォー
             マンス型だ。」
          そんな安倍政権にこれからのハードになるだろう日米交渉を任せられない。
          故に、

             「早く野党が結束して、国民の生活と将来を過つことのない政権を作ることが急務
             だ。」

          民進党の体たらくに愛想を尽かし、小沢氏は禁じ手とも言える日本共産党と手を組むのは民進党の挙兵を待っていては、このままなす術をなく事態を傍観していては取り返しのつかないことになる、という危機感のようです。

           

          「ほら、私たちの言うとおりアメリカは自分の利益をむき出しにしたでしょ!」(=アメリカ・ファースト)と息巻く志位氏を相手に、政治家として一枚も二枚の上手の小沢氏はこう諭します。
          小沢:「米国には潜在的に孤立主義(モンロー主義のこと?/唯井補足)の傾向があり、そ
             れがトランプ流に表面化したのだろう。トランプ批判もあるが、トランプ氏にして
             みれば、選挙で約束したことと実現しているだけであり、支持もまだ根強くあると
             いうことは、そう簡単に矛先を変えない気がする。」

           

          この指摘は、日本のマスコミを席巻しているトランプ大統領へのネガティブキャンペーンへの批判にも聴こえます。

          実は、小沢氏、他のジャーナリズム紙(あのJA系)との対談でも同じ趣旨のことを開陳しておられる。そこには、かつて日本国を苦しめた「年次改定要望書」(クリントン政権から続いた)を引っ込めさせたという実績に裏打ちされた自信と自負があるのでしょう。
          そういうわけで、アメリカとの交渉は並大抵のことでは済まないという覚悟もある。

           

          ちょっと脱線。
          日本のマスコミによる大規模なトランプ大統領へのネガティブキャンペーン。
          ここでは、その主張の是非は問わいないでおきましょう。
          その論調は、日本国民がこれだけ怒っているのだから、いい加減むき出しの自国第一主義を引っ込めよ、と叫んでいるように思います。
          しかし、よく考えてみて欲しいのですが、そんなことでトランプ大統領が自説を取り下げるでしょうか?
          まして、日本国民は大統領を罷免も弾劾もできない外野でしかないのですし、大統領就任後の言動は、反対の声が大きくなればなるほど自説を曲げない信念すら感じます。
          そうでしょう、ほんの1年前、世界中の誰がトランプ大統領の誕生を予測したでしょう。
          多くの識者が、「彼は泡沫候補だ」と断じていてではありませんか。
          そういう扱いを受けながら、大統領に就任したトランプ氏です。
          世界中を敵に回したとしても、自分を熱烈に支持してくれたアメリカ国民を裏切るようなことを就任早々からできるわけもないし、およそ生身の地の流れる人間ならば人情というものでしょう・・・。

           

          そこを小沢氏は見てとった。
          この一事で、私は小沢氏の政治的嗅覚は老いぼれていないと感服しました。

           

           

          小沢氏は往年、選挙の神様との呼称を受けたこともあるお方です。
          もっと踏み込んで言えば、政局の小沢でしょうか。
          オバマ−クリントンとなるべきアメリカの番狂わせに、安倍政権のアキレス腱が露になりつつある。ここは勝機だ!と踏んだのでしょう。

          安倍首相の今までの選挙公約は全て経済を全面にだしたものでした。
          これは、先ほど触れた「年次改定要望書」でのアメリカのやり方の踏襲です。
          さらに、官製春闘、同一労働同一賃金、働き方改革などなど、当零細Blogでも再三書いたとおりいわゆる社会民主主義的政策を打ち出し、民進党との争点を先取りする形でその支持率を保っています・・・。

          国民はすっかりこの安倍首相の戦法に攪乱され、真の争点(?)を忘れてはいないか。
          こう小沢氏は訴えているようです!
          (それに、年齢的な問題もあるでしょうし)

           

          後編、「志位和夫編」につづく。

           

           

          最後までお読みいただきましてありがとうございます。
          宜しければクリックをお願いします。

            ブログランキング・にほんブログ村へ
          にほんブログ村


          0

            ▲top